浄瑠璃寺の敷地は平安時代(794-1185年)の浄土園を模して作られています。 浄土園のデザインは「浄土」を再現しようとしており、意識的な生活の過程の仏教の概念を呼び起こしています。 浄瑠璃寺の三重塔は、太陽が上がる(出生)東の方角に建っており、一方で本堂は、太陽が沈む(死)西の方角に建っています。三重塔と本堂の間にある池は、この世とあの世の間の海を模していると同時に、阿弥陀の世界(極楽)の象徴でもあります。本堂と三重塔は国宝に指定されています。浄瑠璃寺は、九体寺とも呼ばれており、九体の阿弥陀仏が本堂に鎮座しています。

歴史

京都の木津川にある浄瑠璃寺は、8世紀に創設されたと考えられていますが、正確な日時は不明です。僧侶が静かな場所で修行し勉強するために、この地が選ばれました。最初の本堂は1047年に建てられ、小さな木彫りの薬師如来が本尊として祀られていたとの文献に記述があります。これは、今日の寺院に祀られている薬師如来と同じであると信じられています。1107年、阿弥陀如来の木像9体が浄瑠璃に他の仏像とともに祀られました。
文献によると、貴族や皇族の要請によって、9体の阿弥陀如来を擁する寺が多く建てられたという記述があります。浄瑠璃寺は9体阿弥陀如来像を祀る御堂・仏像共に残る唯一の寺院であり、阿弥陀仏と浄土信仰を示す重要な場所です。本堂は1157年に現在の場所に移されたが、どこから来たものかはわかっていません。また、京都に建てられていた三重塔は解体され、1178年に浄瑠璃寺に移されました。池を含む庭園は1150年に作られました(1976年に発掘され、その後復元されました)。

宝物と芸術品

浄瑠璃寺にはいくつかの国宝と重要文化財があります。三重塔と本堂は、ともに日本の国宝です。三重塔の中に祀られている木造彫像で作られた薬師如来像は、重要文化財に指定されています。好天時の、毎月8日に参拝することができます。本堂には、九体阿弥陀如来像と、四天王像が横一列に並んでおり、それらはともに国宝です。本堂には、吉祥天像(平和と繁栄のための祈りが提供され、優美な婦人として表現される)。吉祥天像は、一年の中で限られた日にしか見ることができません。

浄瑠璃寺:本堂

浄瑠璃寺の本堂は日本の国宝に指定されています。 1107年に完成し1157年に現在の場所に移転しました。平安時代(794-1185)の仏教建築がよく表されています。 また、寺院の中央の池の西岸に適切に位置しており、その中に祀られた阿弥陀如来仏とのつながりを表しています。

本堂には、浄土の主である阿弥陀如来の9つの木像が祀られており、本堂には扉が仏像と同じ数ついており、その後ろに仏像が並んでいます。阿弥陀如来は西方極楽浄土の主と呼ばれ、深く純粋な知覚を持っていると信じられています。また、人々を必ず極楽浄土へ導くとあります。 文献からは、12世紀中に、貴族や皇族の要請を受けて、多くの9体の阿弥陀如来を祀った寺院が建てられたと言われています。浄瑠璃はこの時に建てられた寺院の唯一現存する寺院であると考えられています。 9体の阿弥陀如来像は、9つの往生の段階があるという考え方を表しています。

本堂内の中央にある一番大きい阿弥陀如来像は、11世紀後半に九体の中で一番初めに作られ、その他の8体は12世紀初めに作られました。これらの仏像の表情と、頭の後の光輪のモチーフはそれぞれ異なっています。これらの仏像は、寄木造の手法で作られ、いくつかの加工された木材をつなぎ合わせて作られており、中は空洞になっています。一番大きな阿弥陀如来像が修復された際、阿弥陀如来がモチーフとなった木版画が仏像の中からいくつか発見されました。これらの木版画は、仏像が作られた当時から存在していたと考えられています。

浄瑠璃寺:三重塔

浄瑠璃寺の三重塔は日本の国宝に指定されています。この塔は1178年に京都より、今の位置である池の東側に移されてきました。この塔は、平安時代当時の唯一現存している建物であり、その他の建物は戦乱や火災によって消失してしまっています。 この塔は浄瑠璃寺へ移される直前に建設されたと推定されています。 1階の壁に沿った仏教の神々の絵画は、塔が修復された鎌倉時代(1185〜1333)の後半からのものであると推測されます。

三重塔の中には、東方本尊である、木造で造られた医薬の仏である薬師如来像が安置されています。薬師如来は、衆生の病苦を救う存在と考えられています。この仏像は、12世紀に一木造りという手法で制作されており、国の重要文化財に指定されております。またこの仏像は、当時制作された蓮の台座に現在も鎮座しています。この像は一般に公開されていませんが、毎月8日の好天時に参拝することができます。また、お彼岸の日(春分・秋分)に当たる日にも参拝することができ、この日は浄瑠璃寺にとって特別な日です。この2つの日には、太陽がちょうど東の「三重塔」から昇り、西の御本堂「九体阿弥陀堂」の真裏に沈みます。お彼岸の日(春分・秋分)に合わせて太陽の軌道も計算して設計されており、極楽浄土を最も体感できる日であると考えられています。

浄瑠璃寺写真